Home 「素 描」 より
« Home »
4月 9th, 2013 Comments: 0

「素 描」 より

Tags
Plurk
Share this

第6回 2月9日掲載 「人の営みは自然とともに」

 

人は自然の恵みを受けて日々の暮らしを営んできました。農業や林業はまさに自然と人との関係の深さを表しています。コメ作りは日本の農業の代表ですが、コメには稲・米・飯・という三つの顔があります。稲が育つ田んぼは生産の場であると同時に生き物の生息の場でもあり、環境保全や保水など様々な機能を併せ持ち、田園の景観を形作っています。その稲から米を収穫しますが、米は租税、年貢などお金に換算されてきたように、現在も経済の面で語られるのは「米」です。米は炊かれて飯となり、長年、日本食文化の主役として君臨してきました。コメ作りはこれら三つの要素で日本を支え、文化の基礎を作り上げてきたのです。米のことばかり議論して稲と飯が語られないのでは、日本の文化そのもののバランスが崩れてしまいます。林業の果たしてきた役割もまた、材木を生産するだけでなく水源となる森を育み、地球温暖化の防止、生物多様性の保全など山林の多面的機能と密接に関わっています。そうした機能を維持するためには、計画的に間伐するなど人の手で保全する必要があるのです。上流域にある森が生み出す水や空気といった恵みを下流域の住民も享受しています。ことしは中津川市の誇る木材が使われている伊勢神宮の式年遷宮や名古屋城本丸御殿の一部公開などがあります。この機会に川上と川下の交流をより深め、森の恵みを共に守り育てていきたいものです。農業も林業も自然の中で素材を作り育てていく、自然とともに歩んでいく人の営みそのものです。日本人として大切にしたいと思います。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>