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4月 7th, 2013 Comments: 0

「素 描」 より   

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第5回 2月2日掲載 「ものづくりのまちの将来は」

中津川市は古くは東山道をはじめ中仙道、飛騨街道が、今はJR、国道19号、中央自動車道などが通り、交通の要衝として発展してきました。14年後にはリニア中央新幹線が停車します。街道の宿場町、物流の中心として商業が発展。明治時代には養蚕が盛んなこの地域で、絹糸の生産が始まりました。鉄道が敷かれ交通の発展とともに製紙、電気機器の大企業が立地すると、地元関連企業も誕生。1986年から中核工業団地の開発が始まり、現在では17社で2千人を超える人が働いています。時代の変遷とともに形を変えながら、優れたものづくりの技術が集積されてきました。市内で働く労働者のうち、製造業で働く人の割合は3割を超え、全国や県を大きく上回っています。しかし、長引く不況で地域経済は疲弊しており、地域の活力のもとである産業の振興が大きな課題です。ポケベルやワープロは瞬く間に携帯電話、パソコンへと移行。技術の進歩のサイクルは大きく短縮されています。培われてきた技術力を生かしていくには新しい分野の開拓が必要です。成長分野である次世代の省エネ住宅「スマートハウス」の設備をオール中津川製にすることもできるはずです。リニアの利用で首都圏から1時間圏内となり、技術力を生かせる産業の展開や、研究開発施設、教育関連施設を誘致できる可能性もあります。若い人が働き住み続けたいふるさとづくり、リニアで足を運んでもらえる魅力あるまちづくりを実現するために、ものづくりのまちは新たな挑戦の時を迎えます。

第4回 1月26日掲載 「苗木城を訪ねませんか」

苗木城は木曽川沿いの標高432㍍の山に、平らな場所がほとんどない地形を石積みで工夫して築かれた城です。自然の巨岩と人工の石垣とを組み合わせて石積みが築かれており、見応えのあるものとなっています。木曽川と中山道を望む絶好の位置にあり、戦国の世の攻防からここに築かれました。時を経て城はなくなり、今は天守跡からの絶景が自慢となっています。天主跡に立つと、恵那山の裾野に広がる市街地、中仙道の中津川宿や古代東山道が通った神坂峠も遠望できます。西には笠置山から二ツ森、さらに北に高峯山など、360度の眺望を楽しむことができます。早春のころは木々も芽吹く前で景色は淡い色合いですが、雪を頂く山々は青くさえざえとしています。夏は木曽川の青さが緑に映え、秋には紅葉が彩りを添える、四季をダイナミックに感じられる場所でもあります。天守跡からではなく、市街地から城山を眺めてみるのもまた良いものです。戦乱の時代や街道の往来、先人の知恵や苦労など、いにしえの時代へと思いをはせ、想像が膨らんでいきます。苗木城は別名「赤壁城」ともいわれ、白壁を造ると何度も木曽川の竜に阻まれて断念、赤壁のままになったという伝説があります。実際には経済的に苦しく、しっくいが塗れなかったとも。それでも、幕末1万石大名のなかで城持ちは苗木遠山氏のみだったといわれています。明治の初めまで城を維持してきたことは誇るべきことです。ここ苗木城跡は中津川市のシンボルのひとつであり、次代に残していきたい宝物なのです。

第3回 1月19日掲載 「市長就任2年目を迎えて」

人生の転機となった昨年の中津川市長選への立候補から1年。時のたつのは早いものです。思い描いていた行政の姿と違い、現実は時を重ねてきた蓄積があり、知れば知るほど、抱える課題の大きさを痛感しています。市長として「和と絆を育むまちづくり」を掲げたのは、当時、新図書館建設をめぐって市を二分する状態が続いており、「このままではいけない」との思いがあったからでした。リニア開業を見据え、まちづくりの方向性をもっとオープンに議論できる風通しの良い市にしたかったのです。1年間を振り返ってみると、いくつかの出来事が思い起こされます。新図書館建設を公約通り中止したことは、本当に大きな決断でした。また、就任間もなくの市制60周年記念式典では、これまで市の発展にご尽力いただいた方々にお会いすることができ、還暦を迎えた中津川市の新しいスタートに気の引き締まる思いでした。ぎふ清流国体では温かい声援と選手たちの熱い戦いに深く感動。多くの人と出会い、多くの経験をした1年は、忘れ得ない年となりました。経済が低迷するなか、まちを元気に、そして強くしていかなければなりません。2年目を迎えることしは産業振興、地域活性化、災害対策の三つを中心に市政を進めたいと考えています。課題は多くありますが、職員一丸となって、多くの市民が市政に参加できる市政運営に努めたいと思います。まちづくりに終着点はないのです。これからも助言をいただきながら、一歩一歩着実に進んでいくしかありません。感謝を胸に、また一歩。

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